結果を思うように出ないリーダーの中には、その原因を部下に押し付け、部下にひたすら「結果」を求めてしまう人がいます。
「何で結果が出せないんだ!」「結果を出せ!」と叱責し、怒鳴り散らすことで部下を委縮させ、自分に従わせようとします。
弱い犬ほどよく吠える(=弱い犬は自分が弱いことを知られたくないのでワンワン吠えて自分が強そうにみせかける)・・・と言われますが、これとよく似ています。
リーダー自身に実力がなく、自分が弱い(ダメリーダー)だということを隠すために吠えて(怒鳴り散らして)周りに自分の存在感をアピールするわけです。
しかし、残念なことに「結果」を求めれば求めるほど組織は結果を出せなくなります。
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ではどうすれば良いのか?
結果に焦点を当てるのではなく、結果に至るまでの「プロセス」に焦点を当てることが大事です。
そして、そのプロセスにもいろいろありますが、一番重要なのは部下たちの「日々の行動」です。
もっと言うと行動の「量」であり、行動量がやがて行動の質を高めていってくれます。
どんなことにどれだけの行動量を費やしているのか?
これが大事です。
「結果」はあくまでも結果であって、コントロールできません。
コントロールできるのはプロセスの部分だけです。
だからこそ、目標に到達するために必要不可欠な行動を正しく把握し、部下たちにもしっかり理解させ、その行動を徹底させることが必要です。
結果が欲しければ、結果を求めずプロセスを求める!・・・これが組織で得たい結果を得るためには近道となります。
デキるリーダーは、当然のごとくそうしたマネジメントを取っています。
デキないリーダーは、自己流でやみくもに部下を憔悴させ、組織力を発揮できずにいます。
部下に結果を求める前に、自分(リーダー)のマネジメントがどんな方向性をもっているものなのかを見極める姿勢が大切だと思います。