「豊か」とは端的に言うと「選択肢がたくさんあること」です。
選択肢がたくさんあるということは、その時点から進む未来も複数存在していると言えます。
どの選択肢を選ぶかで未来は変わっていきます。
逆に、選択肢が少ない場合は未来はもう決まっているも同然です。
選択肢がもし一つしかなければその先の人生はもうレールが敷かれているのと同じです。
ただし、選択肢が少ないことにも良い面はあります。
迷う必要がないわけですから、最初から全集中で進めます。
定まった道を全力で駆け抜ければ良い・・・と言えます。
選択肢が豊かな人は選択肢が多いだけに迷い、集中しにくくなり、行動に真剣度合いが減ってしまうという落とし穴に嵌る危険性があります。
選択肢が多いのは良いけど、そこで誤った道を選択したらもしかしたら大きなリスクを背負い険しい道を進むことになるかもしれない・・・ということです。
どれを選ぶのか?という命題は重要です。
最善のものと最悪のものの未来比較をすると、それこそ天と地くらいの差が生じることになります。
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「老後の生活を安定させたい」という願望で選択肢を挙げていたら、「そうだ!会社を辞めて独立しよう!」というものも出てきます。
そこで安易にそれを選んで、今日の午後に上司に退職届を提出する・・・としたら、あまりにも早急で無鉄砲です。
独立・起業してうまく軌道に乗ればサラリーマン時代には決して手にすることができなかった豊かさ(経済的にも行動的にも精神的にも)を手に入れられますが、失敗して借金まみれになる恐れだってあるわけで、短い時間で何も考えずにサッ!と決断するべきことではないと思います。
あとからあのままサラリーマンを続けていれば・・・と嘆いても遅いわけです。
どの選択肢が得か損かをかなりの精度で見極めるだけの力量が必要です。
思いつきで右に行こう、左に行こう・・・では人生が貧しくなります。
どの選択肢が一番お得かを考え、お得が見つからなければ、「一番マシそうか」で選ぶという手もあります。
いずれにしても、選択肢が多いことが必ずしも良いこととは限りませんが、でも、自分の力量が高くて見識が高い人にとって選択肢が多いことはとても有効に働きます。
仮に、自分には選択肢が少ないとしても、それはそれで迷う必要がないと解釈して定まった道をとにかく集中して突き抜けていけば良いと思います。