ほとんどの人は「商品やサービスを買うため」にお金を使います。
自分の手持ちのお金は決して無限ではありませんから必要のない商品やサービスは買わないのが一般的ですし、またどうせなら少しでも安く買いたいと思うのが人の心情です。
何らかの不満が生じたときはクレームを入れることもあります。
面白いのは、そうした一般的な傾向とは一線を画して「お金を使うという行為を通じて人間関係を作ろうとする」人たちが一定数存在していることです。
そういう人は、自分が商品・サービスを必要かどうかではなく、商品・サービスを売っている人やその場に一緒にいる仲間と良好な人間関係を作るためにお金を使おうとするわけです。
自分には必要のない商品やサービスであっても時には売主や友達を喜ばせるためなら買うことがありますし、基本的に値切らないし、不満やクレームも言いません。
その結果、良好な人間関係が広がっていき、結局のところ「巡り巡って得をする」ことが多かったりします。
多くの人はモノを買い、例外的な人は人間関係を買うわけです。
ハーバード大学の調査では良好な人間関係こそが幸せな人生をもたらすという結果が出ているそうです。
こうした生き様をする人が世の中にいることを知り、そうした「心の姿勢」を自分も持とうと意識してみると人生が好転していくかもしれません。
少なくとも新たな気づきが自分に何かをもたらしてくれると思いますし、世間を見る目も大きく開かれると思います。