モノの価値というのは個々人の主観によるものです。
たとえ同じ商品・サービスであっても、受け取る側の主観によってその価値はさまざまです。
本やセミナーや講演会やスポーツ観戦や観劇などでお金を使う(払う)とき、仮に1000円支払うとしたらその1000円分の価値以上を受け取りたいと思うものですし、実際に1000円以上の価値を感じられれば満足します。
1000円を大きく超えて2000円分の価値を感じられたら十分満足して、もうそれ以上の価値(5000円分とか)は求めません。
同じように、10000円を支払ったら10000円分の価値を求めます。
10000円支払ったのに1000円や2000円程度の価値しか感じられないと、「ソンをした」と思ってしまいます。
ここにまったく同じコンテンツ(本やセミナーや講演会や観戦など)があるとします。
人は1000円払って2000円の価値を感じられたら満足し、10000円支払って2000円の価値しか感じられなかったら不満に思ってもっと何か価値はないか?と10000円に至るまで何らかの価値を探そうとします。
なぜなら、「ソンをしたくない/10000万円払ったからにはそれ以上の価値を享(きょう)したい」と思うからです。
人は10000円払ったら2000円分の受け取りでは満足できず、何が何でも10000円分を受け取ろうと思うものです。
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大人には物事の価値を無意識のうちにお金に換算しようとする妙なクセがあります。
そして「無料(タダ)」であれば金銭的価値は無限に小さくなり、したがって自分にとって役に立たなくても不満には思いません(なぜならタダだから)。
逆に、0.1でも価値を感じたら、なんだかオトクな気分になります。
言葉を換えて言うと、「無料だからこそ、そこに価値を求めない/無料だからほんの少しのプラスポイントがあるだけで満足する」・・・です。
さらに言うと、「価値のあるモノにお金を支払うのは当たり前だと思っている」・・・です。
ここはとても重要なところです。
人は「価値があるモノにはお金を払うことを厭わない」ということであり、逆に言うと、そうしたお金の使い方を常時すると運気が上昇していくと思います。
だからこそ、「大事なモノは無料(タダ)では受け取らず、必ずお金を支払う習慣をつける」と良いと思います。
人はお金を支払った以上はそれなりの価値を享(きょう)したいと思う生き物です。
たとえばここに無料の商品があったとして、それをそのまま無料で受け取ると「価値はほとんど無い/価値が無くてもソンしないからいいや」と思ってしまいますが、それをあえて有料で受け取ると「価値を見出そう/提供者が意図していることや伝えたいと思っている大事なことを受け取ろう」と考えようとします。
こう考えると、世間一般で言われるように「無料だからトクをした」・・・ではなく、「無料だからソンをした」という解釈も成り立ちます。
同じモノを受け取るにあたり、もしもお金を払っていたらもっと大きなモノを受け取れていた可能性があるわけです。
同じ出来事・物事でも人のとらえ方はさまざまです。
上記のようにとらえ直して「大事なモノはタダで受け取らずお金を払おう!」・・・「有料で受け取ると不思議ともっと大きなモノを受け取れる可能性がある」・・・と解釈して生きると人生は変化すると思います。