何かを大量に買いたいけどそれだけのお金が無い、という経験・思いをした人は多いと思います。
そのときは「買えるだけ買って」、後日お金ができたら(貯まったら/稼いだら)また買おうとします。
後日、以前よりも商品の値段が上がっていたら「あー、悔しいなあ、残念だなあ」と思い、逆にその時に値段が下がっていたら「やった!ラッキー!」と思うハズです。
こうした傾向が成り立つのは「大量に買いたいけど、今はそれだけのお金が無いから今は買える分だけ買って、後でお金ができたらまた買おう」という気持ちがある場合です。
こうした気持ちが無く単に「一つ買えれば良いや」・・・というときは買った後にその商品価格が上がると「早めに買っておいて良かった、ラッキー!」と思い、逆に値下がりすると「残念、失敗したなあ、もう少し待っていれば良かった」・・・と思うものです。
衣服などのバーゲンセールで気持ちが揺れるのは後者のほうだと思います。
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株式投資を行なう人は「投資によって得られるインカムゲイン(=配当金や株主優待)」を目的にしているので、上記の例で言えば前者の気持ちが強い人です。
一方、株式投機を行なう人は「投機で得られるキャピタルゲイン(値上がり益)」を目的にしているので、上記の例で言えば後者の気持ちが強い人です。
将来にわたって株を買い続ける予定なら、株価が下がることを喜ぶべきです。
なぜならより安く買えるから・・・。
将来にわたって株を買い続ける気はなく一時的に購入してその値上がり益を狙っているなら、株価が上がることを喜ぶべきです。
多くの自称・投資家たちは株価の上下に一喜一憂し、株価が上がれば歓喜し、下落すると恐れを感じます。
それはやはり「投資」ではなく「投機」をやっていると言えます。
市場の下落は短期的に見れば確かに資産を減らしてしまいます。
でも、そこで価値の高い割安な株を買うことができれば、後に株価が回復して上昇していく過程で大きな資産形成を狙えます。
資産減少を恐れる人は毎日のように(毎時間・・・いや数分おきに)株価の変動を確認したくなります。
その結果、「あっ!昨日より〇〇〇円も減っている」とショックを受けて仕事が手につかなくなったりします。
株価というのは上がったり下がったりするものだという当然のことを受け止め、毎日の値動きに一喜一憂するべきではない・・・という哲学をしっかり持つことが肝要です。
そして、「投機」から卒業して「投資」への道を歩むことが大事だと思います。