「失われた20年」という言葉がありますが、実際は20年ではなく30年だった(1990年~2020年)というのが最近の定説です。
その間、日本経済は低迷したままだったので、会社によっては倒産・業務縮小を余儀なく強いられたところもあるでしょうし、個々人にとっても左遷・異動・解雇などの憂き目を見た人も多くいます。
社内でリストラが為されるとき、対象となるのは主に「中高年社員/給料の高い社員」です。
そのため、比較的若い社員/社歴の短い社員は「そうした現場を間近に見るだけで実質的な被害はなかった・・・」と言えるかもしれません。
しかし、そこで他人事を自分事に置き換え、将来の自分の一つの可能性が今まさに目の前で起きているんだ!・・・と気づくことが大事です。
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若い社員にとって上司や先輩社員たちのリストラはかなりショックな出来事だと思います。
彼らは長年にわたって会社に貢献し、真面目に誠実に働いてきた人たちかもしれません。
でも、そんな過去の経緯はどうであれ、タイミングが悪ければリストラの波に呑み込まれてしまいます。
極論を言えば、「いくら身を粉にして頑張って働いてきたとしても、その努力が永続的に報われるとは限らない」ということです。
会社に尽くしても尽くしても、いざという時に守られる保証はありません。
サラリーマンとして働くことのデメリットの一つ=自分の人生の舵を他人に握られていることに改めて気づけるチャンスです。
自分の未来を自分の手が届かないところで決めてしまうのはイヤだ・・・と意気軒高に腰を上げることができるかどうか?
ここが重要なポイントだと思います。
自分の人生を他人に委ねるのではなく、自分でコントロールする必要があります。
会社に依存する生活から脱却し、自分の力で生き抜くための道を見つけることが大事です。
サラリーマンのまま生き抜くのも手ですが、一つの選択肢として「独立・起業」もしくは「早期リタイア」という発想を持つことはさらに良き一手になると思います。