部下から見て上司というのは何をする人なのか?
多くの人は「自分に指示命令をする人」という認識だと思います。
それも当たりですが、さらに「自分の仕事(行動)に承認をくれる人」という概念と「自分の人事権を持つ人」という概念を加えて持っておくと良いと思います。
出世できない人/仕事ができない人というのは、「指示を出す人」だとしか考えていません。
つまり、「あれをしろ、これをやっておけ、こうしなきゃダメだ」・・・といったことを言う存在が上司だと捉えているわけです。
部下の立場では権限が無くてできない・・・というのは「会社組織」というピラミッド構図に必ず存在している概念です。
だからこそ、その部分を上司に承認してもらう(補ってもらう)、それをやるための予算や時間や取次や許可などをもらう・・・。
これが仕事のできる人から見た上司の役割の一つであり、そうした捉え方をすると、言い方はへんですが「上司をうまく利用する」という発想が湧いてきます。
基本的に、仕事のできる人にはそうした承認等はスルーで認められるようになります。
そうなると、部下の立場であっても仕事がやりやすくなり、ドンドン仕事が楽しくなります。
良き上司に恵まれれば、「やりたいことの方向性が正しいなら、権限と予算をあげるから、後は自分で考えて、好きなようにやりなさい・・・」と一種の権限移譲をしてくれます。
上司にとってもそうしたことを許せる部下がいると非常に助かります。
上司としても仕事がラクになり、ラクなのに成果も出て結果を残せる・・・となれば、そうした部下が大事にされ重宝がられるのは当然です。
一方、これと真逆のパターンで、手間がかかるのに全然成果に繋がらない、間違ったことばかりをやろうとしていちいち目を離せない、時間の割に結果が導けていない・・・となれば、上司としては一刻も早くその部下を手放したくもなります。
自分は上司から見てどちらのタイプの部下か?
上司の立場であれば、自分の部下を区別するならどちらのタイプがどれだけいるか?
そうした観点で上司・部下を関係を見つめ直すと今まで見えなかったことが何か見えてくるかもしれませんね。