サラリーマンが会社で行なう仕事というのは、ほとんどの場合「ある人から別の人に指示をした事」で成り立っています。
ある人というのはたいていは「上司」であり、別の人というのはその「部下に当たる人」です。
場合によっては、先輩と後輩という関係性の中での出来事だったりもします。
ビジネスマンやリーダー自身は「自分で仕事を創り出す」ことをしますが、ほとんどのサラリーマンの場合は「指示された事/与えられた事」を仕事として行なっています。
指示を受け、それを仕事として行い、後に回答もしくは提出をする・・・という流れです。
基本的にはこのサイクルを繰り返しているのがサラリーマンの仕事です。
大事なのはその「指示の仕方/やり方」です。
強制的に一番強く指示するのが「命令」です。
一番弱くて柔らかく指示をするのが「誘い」です。
その間には「提案」「お願い」「依頼」といった指示の仕方があります。
上司(リーダー)はそうした「指示の仕方」をうまく使い分けて、部下が気持ちよく仕事をして持っている能力を存分に発揮し、部下自身がさらに成長できるように仕向けていくことが大切です。
いつもいつも命令口調で指示をする上司は愚か者です。
人はいくら上司と雖も「命令」されて動くことには抵抗を覚え、そうした環境からは早く脱出したいと思うものです。
そうした「人間の気持ちの機微」を知らないようでは上司(リーダー)は務まりません。
「命令」でしか部下を動かせないのはダメ上司だと知り、そんな一辺倒のマネジメントに頼るのではなく、縦横自在で多彩なマネジメント術を身につけようとする努力の姿勢を持つこともリーダーには必要だと思います。