リーダーシップやマネジメント関係の本にはよく山本五十六(やまもと いそろく)の有名な言葉が出てきます(山本五十六とは太平洋戦争時に連合艦隊司令長官を務め、真珠湾攻撃を指揮した人物です)。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」です。
実はこれには続きがあってこうだそうです。
「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」
これらの言葉には部下を尊重する姿勢が窺えますね。
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部下育成や子育てに携わるときには、相手の人格を認め、相手の存在を尊重することがとても大切です。
相手を育てる心を持つことは、イコール自分自身の成熟度が試されます。
成熟度合いが高い人は、相手の気持ちを思いやるだけの心の余裕があります。
自分と相手の人格を両方ともに尊重するバランス感覚がある人です。
部下育成や子育てなどでは、自分が言いたいことばかりを言っていてもうまくありません。
相手の行動を促すことにはつながりません。
相手が自発的に動き出すには、相手の内発的行動動機を引き出すことが必要で、そのためのはやはり相手の自尊心を認めてあげることが必要になります。
山本五十六の上記の言葉は、上に立つ者が身につけておかなければいけない心の姿勢を教えてくれていると思います。