トラの威を借るキツネ・・・という表現があります。
意味は、キツネがトラの威厳を借りて、力の弱い自分なのにまるでトラの力が自分にあるかのように振る舞う行為です。
羊頭狗肉・・・という四字熟語があります。
意味は、狗(いぬ)の肉なのに羊(ひつじ)の頭を見えるところに出しておいて、あたかも全てが羊肉であるかのように錯覚させること(ダマすこと)です。
いずれも、表面的な部分と中身(本質)が合致していないわけです。
中身と表向きがしっかり合致している状態、つまり統一性や一貫性があることが、何でも重要です。
ビジネスでもリーダーはその両方を求められます。
ところが、人間は弱いものでつい自分以外の権力者等の力を借りて自分を大きく見せようとしたり、自分がすごいことを誇張したりします。
また、自分ができていて他人ができていないことに対しては圧力をかけたり、他責(他人に責任を押し付ける)になります。
自分はここまでやっているんだから責任はあなたがとりなさい・・・と自分に都合の良いように考えてしまうわけです。
会社組織ではリーダーはいかなる場合であっても 「自責の人」でなければいけないと思います。
リーダーが他責の人になったら、その組織はお終いです。
一貫性と統一性を併せもって、リーダーは表面的にも中身的にもブレがない、ズレがない・・・そんな人物で在るように努めることが大切だと思います。