
人生の目的は?・・・と聞くと、多くの人の最終的な答えは「幸せに生きること」に収斂されていくと思います。
ほとんどの人は「幸福感を感じる生き方」を求めて日々を暮らしているわけです。
ところが、その幸せの定義は何か?自分にとってどんな状態が幸せなのか?ということを真面目に考えたことがある人は意外と少ないような気がします。
目的地(ゴール)が明確になっていなければ人はそのゴールを目指して進むことはできません。
目的地はどの方位で、あと何キロメートルあるのかなどといったことを理解せずして前に進むことはできません。
例えて言うなら、東京から北海道というゴールに行きたいのに、むやみやたらに動いて結局は沖縄のほうへ向かっているとしたら、かなり時間と労力のムダでナンセンスです。
・・・・・・・・・・
お金/収入/生涯収入に関しても似たようなことが言えます。
サラリーマンの人に「あなたはいくら稼ぐことがゴールになっていますか?」もしくは「毎年いくらの年収をゴールに設定していますか?」と尋ねても答えに窮する人がほとんどだと思います。
定年間近になって老後のことを真剣に考える頃にようやくボンヤリと経済的なゴールについて考え始める人が多いかもしれません。
何でもそうですが、ゴールが見えて来ると自分の中の行動優先順位が大きく変化します。
普段は健康で何の障害も無かった人がひとたび大怪我/大病を患うと、その時からその人の優先順位は「身体の回復/健常状態になること」になります。
サラリーマンの中には「お金は稼げるだけいくらでも稼ぐべきもの」という固定概念を持っている人もいるかもしれません。
そういう人は時間と体力が許す限りはギリギリまでどんどん仕事を押し込んで、さらなる売上げやさらなる利益を求めて働いています。
でも、そうした乱暴なことができるのも若いうちだけで、ある程度の年齢になると身体が言うことをきかなくなります。
経済的なゴールが見えてくると、もうこれ以上は無理して働く必要はないな/これ以上は別にお金を稼がなくてもいいや・・・という境地にたどり着きます。
そして、その分の時間を仕事以外のことに振り向けることができるようになります。
早くその境地にたどり着きたいものですね。