もらったお金に手を付けたら負け

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金銭教育/経済的教育という観点で見れば、親が子に優先すべきことの一つは「お金の教養の伝授」です。

お金の教養は家庭内で、親が子に教え伝えることがコツです。

子どもが自分自身でお金の教養を身につけることはなかなかに難しいことです。

できるとしたらすでに大人になってからですから、それでは遅すぎます。

幼少の頃からそれとなくお金について子どもに話しかけ、少しずつお金の教養を身につけさせていくと良いと思います。

これがキチンとできていないと、「子どもの世代で親の遺産を食いつぶす」という事象が発生します。

よくある「二代目(もしくは三代目)」が資産を無駄に使い果たしてしまう・・・という話を地で行ってしまいます。

単にお金や資産を子どもに譲渡するのではなく、「在り方/考え方」を継承させることが大切です。

そこで伝えるべきことの一つは「もらったお金に手を付けたら負け」・・・という教えです。

親から受け継いだ資産を、子が自分の消費や浪費に使ってしまうのではなく、受け取った資金をうまく活用し、さらに自分の力で増やす術を身につけさせることが重要です。

子どもがさらに資産を増やし、その増えた分をもって自分の消費活動にまわすという発想が大切です。

これは「ノーベル賞の賞金」と同じような考え方です。

ノーベル賞の賞金というのは、ノーベル財団が前年度に資産運用して得られた収益金の一部から充てられています。

つまり、賞金に関して「(ノーベル氏から)もらったお金に手を付けたら負け」ということが貫かれているわけです。

手をつけて良いのは後人が運用して得られた収益だけ(つまりもらったお金=元金には手をつけない)というルールの遵守です。

「方法論」だけを教えるのではなく、「考え方」を継承することが大切です。

お金の稼ぎ方や増やし方はもちろんですが、親から子に「もらったお金を有効に活かすために人生をどう生きるか、どう考えるか」を考えさせることが大事だと思います。

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