
令和の時代に高学歴はメリットあるのか?
子どもを育てる親の多くは、自分の子どもが偏差値の高い高校や大学に進学することを望んでいます。
そのために、都会では「中学受験」があったり、「小学受験」もあります。
なぜそうしたことをするのか?というと、高学歴であれば将来安泰とか出世しやすいなどという古くからの考え方に縛られているからです。
確かに親世代の頃はそうだったかもしれませんが(イヤ、今の親世代もそうした時代ではなくなっているかも)、昨今の時代環境では「高学歴=将来安泰/出世」の道はもう閉ざされている・・・と言ったほうが正しいような気がします。
今の時代に「高学歴はメリットがあるのか?」というと、昭和の時代ほどはない・・・というのが正解だと思います。
昭和の時代は、公務員や会社員になるのが当たり前だったので、就職・出世に影響する学歴は重要でした。
しかし、今は、資金ほぼゼロでも自分で起業できる時代となり、自分で事業を起こす場合は学歴はほぼ関係ありません。
また、公務員や会社員の世界においても、学歴よりスキルや実績が重要視される時代になってきています。
つまり、学歴の重要性は以前よりも確実に落ちているわけです。
親としてはちょっと悩ましいところです。
自分の子の幸せを願わない親はいないと思いますが、そのために「高学歴を求める」ことが果たして正しいのかどうか?・・・という苦慮が起きます。
高学歴を獲得するには、相当の「学習時間/勉強時間」を要しますし、何かを得るためには別の何かを犠牲にする・・・という原理原則を鑑みるとそれが足枷となって「結局、何が子どものために良いことなのか分からない!」というジレンマに陥ります。
それだけの時間を使えば、今の時代は別のリターンを期待することも十分可能です。
高学歴を得て公務員や会社員になったとして、その結果が「年収1000万円くらい」で、しかも「休みも取りにくく長時間労働を強いられる」、「常にリストラの危機を抱えた状態」といったことではあまり意味がありません。
自営業や経営者や投資家などであれば、事業を軌道に乗せるまでは大変ですが、その代わり収入は青天井ですし、休みも自分の裁量が効きますし、クビになることもありません。
言えるのは「中途半端になるくらいならムリをしない」・・・「牛後となるより鶏口となれ」のほうがこれからはベターの可能性が高いということです。
親の立場として、こうした考え方を意識しておくことも大切だと思います。