未婚化が進み高齢男性の「おひとりさま」世帯も増えているそうです。
経済的貧困の解決は政治の課題かもしれませんが、精神的貧困の解決は社会の課題とも言えます。
そして、いずれの解決も主体となって動くべきはやはり自分自身です。
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若いときは消費することで何となく豊かさを感じたりします。
ところが、老後は消費することと豊かさが直結しない時代となります。
消費をするとは、すなわち「お金を使う」ということです。
当たり前のことですが、お金を使うためには「お金が必要」です。
若いうちはお金が足りなくなれば短期アルバイトなどで少額のお金をすぐに稼げますが、歳をとって老後の身ではなかなかそうはいきません。
老後の生活は基本的にはお金が出ていくばかりです。
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では、老後の生活は悲惨なのか?・・・というと、それがそうでもないところに人生の面白さ、深さがあります。
人生何事も出来事のとらえ方と生きる知恵を活かすことが大事です。
高齢化社会というとマイナス面ばかりが取り沙汰されがちですが、見方を変えれば「長年蓄積した知恵を持ち、物事を適切にとらえられる人が増えていく社会」とも言えます。
高齢者には高齢者ならではの人生経験があり、知識と知恵があります。
お金こそすべて・・・だと閉塞感を生み、生活格差を感じさせる世になりますが、熟練した知恵を発揮できるような老後生活であれば需要はきっとあります。
需要があるということは必要とされるわけで、「社会から必要とされること」ほど人が生きがいを感じることはありません。
仮に一人で過ごす老後であっても、他人から頼られる存在であり続ければ人生は有意義に過ごせます。
現役時代にサラリーマンとして生きてきたのではなく、ビジネスマンとして生きてきた人ほどそうした存在になる確率が高くなると思います。