ハリウッド映画(特にSF映画)では、貧富の差を表す手法として居住区の境にバリケードが高く建てられているようなシーンがあったりします。
貧しい側のゾーンからは決して裕福な側のゾーンには入れなくなっています。
まあ、映画ではそうした貧しい側から裕福な側に何かの拍子で入り込んだ主人公がやがて本当に裕福になっていく・・・とか、そうした壁をつくった政府を転覆して革命を起こす・・・といった流れになっていきます。
イメージとして両者を隔てることがわかりやすいので、「壁/バリケード」は日本のマンガでも未来世界を描くときに使われたりします。
これまで空想の世界であった、そんな「壁」がいずれ本当に存在するような時代が来ないとも限りません。
今現在でも、ヨーロッパでは壁がないために難民が流入して、何かと問題になったりしています。
トランプ大統領はメキシコとの国境に壁を作ると公言していました。
かつてのベルリンの壁崩壊と逆行した動きが今後なくもない・・・ということです。
歴史は繰り返す・・・です。
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サラリーマンの給料は、昔と違って右肩上がりの昇給はほとんど期待できません。
勤め先の倒産、左遷・減給・リストラ・・・など大企業であってもいつ何が起きるかかわからないし、自分の給料・賞与・退職金だけでなく、国の年金も当てにはならない時代です。
富める者は富み、貧しき者はますます貧しくなる・・・という言葉があります。
下流老人という言葉が流行り、老後難民となりかねない・・・とも言われる時代です。
そうなると、イヤなことですが盗難・窃盗・強盗等の犯罪が増えるかもしれません。
政府は富裕層が住み税金をキチンと納めてくれる居住区と、税金を納めようとしても納められなような貧困層が住む居住区を区分けして「壁」をつくるかもしれません。
SFの世界が現実の世界になってしまう・・・ということです。
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まあそうした壁がある・なしに関わらず、貧困で生活をするよりも裕福で生活をするほうが人生はハッピーだと思います。
でも、簡単には裕福な生活は手に入れられません。
手に入れられませんが、そうなるための努力・工夫をしながら生きていくことは大事だと思います。
かつて作家・幸田露伴は言いました。
「大きな成功を遂げた人は、失敗を他人のせいにするのではなくて自分のせいにするという傾向が強い・・・」と。
自分の思うようにコトが運ばなかったり、事態が好転せず失敗してしまった時など、他人のせいにすることは簡単です。
責任転嫁をしていけば自分は楽です。
あいつが悪い、あいつがこうしなかったから失敗した、上の人がこうしていれば何も問題が起きることはなかった・・・などと他人に責任を押し付けていけば自分は傷つきません。
でも、それだと人の社会ではうまく渡っていけないと思います。
むしろ、自分の責任であると明確に主張して、本当にその責を負うくらいの潔さ、真摯さがある人ほど、結果的に人から信頼・尊敬されて裕福に近づいていくと思います。
貧困は避けたいことの一つです。
選ぶなら裕福な生き方の道です。
そのためにも、他者責任を自分の中から排除して、常に自己責任の原則を貫いていく姿勢を持つことが大事だと思います。