野村克也(元プロ野球監督)氏が楽天時代に田中将大選手に言ったとされる言葉「野球人である前に社会人であれ」というのは結構有名です。
この言葉は川上哲治元巨人監督の言葉であったとも言われています。
プロ野球選手に限らず、すべてのスポーツ選手に言えると思います。
スポーツに限らず、相撲をはじめとしたすべての格闘技家にも言えると思います。
スポーツ選手・格闘技家に限らず、すべての芸能人・文化人・・・また「企業人」にも言えると思います。
○○である前に社会人であれ!・・・という概念を持つことは大事です。
社会人としての常識・誇りを持てない人には企業人として成長することはできないと思います。
そして、ちょっとイヤなことに、そうした「社会人としての常識観念」が現代社会では若い世代を中心に失われつつあるような気がしています。
特に、若いときからその道一筋で人生を過ごし、他の世界を知らずに育ち、したがって世間の荒波を知らずに育った人に多いと思います。
世の中の常識観念が欠落しているような人・・・が増えてきているような気がします。
ちょっとした危機感というか、危惧感を覚えます。
国が変われば文化・風習は変わります。
同じ国であっても、住んでいる地域が異なれば習慣や文化が異なることも多々あります。
自分の考えだけが正しい・・・他は間違っている・・・などといった不遜で傲慢な発想を持つこと自体が世間知らずの証拠です。
狭い価値観でしか物事を見られないのは、人の下に就く人であればまだしも、人の上に就く人であればもはや欠格事由の一つです。
世間を知らずに幼少・青年期を育ってはいけないと思いますし、親は自分の子どもがそうならないように配慮する義務もあると思います。