昔、「裏口入学」という言葉が使われていたことがあります。
大学などの学校に所定の手続き(入学試験など)を経ることなく入学する・・・というやり方を指して言われていました。
株式においては「裏口上場」という言葉もありました。
未上場の会社が上場企業を買収することによって、自らが上場会社になることを指します。
ちょっと言葉は悪いですが、裏口不動産取得・・・というのもあり得ます。
不動産を直接自分で購入するのではなく、目当ての不動産を所有する会社を買収する・・・目当ての不動産を所有する人と結婚する・・・といったやり方です。
そうした「裏口○○」という手法は、「裏口」という表現に何となくうさん臭さが残りますが、もしもそれが「合法でかつやり方(プロセス)と結果が適切」であれば、けっこう有効な手だと思います。
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うまくないのは、国家間での統合で起きるこんなケースです。
たとえば、核保有国と非保有国が統合して、それまで非保有国だった国が一躍保有国に躍り出る・・・・・・など。
それも、核保有がそもそも適切なものではなく、国際的に非難されている中でごり押しで行なっているような国の場合はなおさらです。
普通の発想なら、そんなことはあり得ないのですが、何しろそもそもの時点で「普通でない」ので、そういうことも現実・物理的には起こりうるところが何とも怖いところです。
上手な「裏口○○」を行なうことは、時間をショートカットし、資源を節約して目的の果実を手に入れることにつながります。
ただし、それには「裏口○○」を行なう人に正しい倫理観が必要であり、その大前提なくして為されるべきではない・・・と思います。