セミナーで「願望や目標を書き出してみましょう」というワークをやると、ほぼ全員の人は「目に見えるもの」を書き出します。
気持ちはわかります。
なぜなら、そういうセミナーに出る意識(自己啓発)の高い人たちは「願望や目標はより具体的にしましょう!」という洗脳を受けているからです。
目に見えるモノとは、現金/宝飾品/車/家/時計・・・などです。
これらは確かに手に入れたいものの上位にくると思いますが、いつまでもその習慣だと永遠にこの土俵から離れられないままです。
つまり死ぬまで物欲に追いかけられて、そして満たされずに死んでいくことになりかねません。
そうした「目に見えるモノ」と合わせて「目に見えないモノ」も追い求める意識を持つと良いと思います。
目に見えるモノを「具体」といい、目に見えないモノを「抽象」と言います。
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大人として、社会人として、単に目に見える「具体」ばかりを追い求めず、スキルや体験という「抽象」に該当する願望や目標を求める意識を持つと、自分の中で何かが変わります。
今までの習慣から脱皮するためのちょっとした抵抗を感じるのだと思いますが、それで構わないと思います。
抽象には、たとえば「体験(感動する体験とか未体験の領域の体験など)/何かのスキルの習得」などがあります。
そのための手段として旅行なんてピッタリです。
そういう願望や目標は、目に見えるモノよりも一段上の概念があると思います。
一段上とはどういうことか?というと、これを手に入れられば、その下位層にある「眼に見えるモノ」はいとも簡単に手に入るようになるということです。
既にここで抽象的な話をしていますが、この両者の関係性を認識して、理解できなくてもそういうモノなんだなあ・・・でいいので、とにかく「目先の目に見える具体から具体」を追い求めず、「遠くにある目に見えない抽象から具体」を追い求めるようにする意識を持ってみると良いと思います。
たいていの人は「具体」を具体の方向から手に入れようとします。
「具体」を抽象から攻めることで手に入れようとすることで人生の岐路を迎えることができます。
これに気づいて実践していくと、不思議と物質的な願望のほとんどを手に入れられるようになると思います。