コロナの問題もあって、観光業界はかなり厳しい状況にあると思います。
「観光」とは、中国の古典「易経(えききょう)」にある「国の光を観る」という一節が語源になっているそうです。
豊かな伝統文化や四季折々の美しい自然が日本の「国の光」だと思いますが、それ以外でも「お客さまをおもてなししようとする姿勢」などは日本ならではの「国の光」に当たると思います。
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井の中の蛙大海を知らず・・・ではありませんが、自分の生活領域を出ないままに暮らしていると、それとはまったく違った世界があることに気づけないまま生きていくことになります。
外国へ行ってみたいな・・・と思う人は、テレビや雑誌で外国の様子を見てそれが記憶に残っていたり、あるいは過去に自分自身で外国へ行った経験があってそれが自分の意識に語りかけてくれて「外国へ行きたい・・・」と思うものです。
外国のことをまったく見聞きしたことのない人に「外国へ行きたい」という発想が浮かぶことはありません。
また、仮に「ふと海外に行きたくなった」後に、すぐさま実行に移して翌日(翌週)には海外に飛び立って現地で観光を楽しんでいる・・・という生活をできる人は超レアな存在です。
ほとんどの人は、そこまでの思い切った行動を取れません。
取りたくても、経済的に難しかったり、時間的にも難しい・・・と思うのが一般的だからです。
それができる人は、経済的にも行動的にも精神的にも自由に生きている人で、私はこれが理想的な生活パターンだと思っています。
サラリーマンという、自分の時間と対価の交換をする働き方を辞め、ラットレースから抜け出して自由に生きる・・・。
愛する家族と笑いあいながら、とストレスの無い悠々自適な生活を送る・・・。
そうした「自分の領域外の世界」があることに気づき、それを理想形として追い求め、自分の習慣と化していく姿勢を持つと良いと思います。