ビジネスがうまくいっていない会社にはいろんな原因があるとは思いますが、中でも、経営者自身が自分の会社のことをわかっているようでわかっていない・・・自社ビジネスのことをわかっているつもりでわかっていない・・・ということが長く続くとキケンだと思います。
基本的には、お客さまが「この会社/お店から買いたくない」「この店は入るのもイヤだ」と思っているからビジネスがうまくいっていないわけで、その原因がどこにあるのか経営者自身は気づかずにいるのはキケンです。
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自分(自社)のことは自分がよくわかっている・・・というのは、ことビジネスの世界では幻想かも?と疑ってかかるほうが良いくらいです。
自分(自社)はこんなことが強みである、逆にこんなことが弱い・・・といったことは、案外自分よりも周囲の人のほうがよく知っています。
「おまえに俺の何がわかるんだ!」というセリフはテレビドラマとプライベートの一部にしておいて、ビジネスの世界では「周囲の声/他人のアドバイス/お客さまのクレーム」は大変貴重なものだと認識することが必要です。
自分のことを自分のほうがよくわかっていない・・・と捉えておくと、謙虚になれます。
周囲から何か提案を受けたとき、無碍にそれを断るのではなく、素直に聞き入れてトライしてみようかな・・・と思えるようになります。
また、そうすることで仮にすぐには効果が出なかったとしても、自分(自社)の可能性が広がり、「そうか、こういうやり方も世の中にはあったんだな~」と新しいことに気づけたりします。
トライしてエラーになったなら「それは自社には向いていない」ということがわかるだけでも儲けものだと思いますし、そのトライ&エラーの姿勢がなければ企業の発展はない、というのがビジネスの一つの真理だと思います。