お金持ちはケチだ…とよく言われますが、これは半分当たっていて半分外れていると思います。
「お金持ちはケチだ」と言う人の心の中には、「お金持ちなんだからこれくらいの金額は支払ってくれてもいいでしょ!」といった自分勝手な思い込みが過分に含まれているような気がします。
何かの際にお金持ちの人と一緒になったとき、そこでお金持ちの人が「全額を支払わなかった」がためにそう思ったり、お金持ちの人が「最高額の商品を買わなかった」がためにそう思ったりするのかもしれません。
つまり、その人の頭の中では「お金持ちは他人と一緒にいるときは他人の分も含めて全額支払うべきである」という思い込みがあったり、「お金持ちが何かを買うときは人よりも高いモノ、その場での最高金額のモノを買うべきだ」という思考が働いている
のだと思います。
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お金持ちは別に倹約家でも節約家でもなく、自分の哲学に沿ったお金の使い方をしているに過ぎません。
つまり、普通の人と同じです。
また、倹約・節約してお金を使わないようにして、その代わりにそれらを自分でやってしまう・・・といったことが好きなわけでもありません。
お金持ちが倹約をするのは、そのモノにお金を使う意義を感じられないときや、お金を費やす価値を感じられないとき・・・です。
それは、お金持ちであろうとなかろうと変わりはないことです(つまり普通の人と同じです)。
すなわち、「自分が価値を認めるものにはいくらでも出すけど、価値を認めないモノには1円だって出さない」という哲学は誰だって普段から持っていることで、お金持ちだから特別だ・・・ということはありません。
お金持ちはケチだ・・・というよりは、「お金持ちには倹約好きな人もいれば、そうでない人もいる」と言ったほうが正しいと思います。
また、お金持ちであるかどうかに関係なく、「お金の使い方に自分流の哲学を持つ」ということはとても大事なことだと思います。