世界一貧しい大統領として有名なホセ・ムヒカ大統領(1935年5月20日生まれ)は、ウルグアイで74歳のときに大統領になり、79歳まで務め上げた人です(今日で84歳)。
ムヒカ大統領がなぜ、世界一貧しい大統領と言われているか?
それは決して大統領としての報酬額が少ないからではありません。
彼の大統領としての報酬は、月収で約100万円だったと言われています。
当時のウルグアイ国民の平均的な月収額は約6万円だったそうですから、約16倍にも相当します。
でも、彼は、自分の報酬の90%以上を寄付し続け、常に自分自身も国民の平均月収6万円ほどで日常生活を送っていたそうです。
なかなかできることではない素晴らしい姿勢であり、生き様だと思います。
また、彼は大統領官邸にも住まず、郊外の質素な農場にある自宅で生活をしていた様子がテレビでもたびたび放送されました。
国民の目線に立って質素な生活を送り、国が元気になるような企業へ寄付をする・・・。
当然に国民からの支持は絶大だったようです。
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そんなムヒカ大統領の言葉にこんなのがあります。
1.情熱を捧げれるものを見つけ、常に情熱的であれ
2.謙虚であれ
3.好きなことをやっていればお金は関係ない
4.自分の心に従えば自由を手に入れられる
5.足るを知りなさい
彼は、あるインタビューでこう答えています。
「自分の生活を貧乏とは思っていない。本当に貧しい人は、贅沢な暮らしを保つためだけに働く人だ」
物欲を満たす豊かさを求めて「お金をもっと!もっと!」という人が多い世の中で、こうした人の生き様は何か心に楔を(くさび)を打ちこんでくれます。
その楔は、何かの拍子に人の心の表層に浮かんできて、お金より大事なものを気づかせてくれるかもしれません。
詐欺まがいのウマい儲け話に騙されることなく、他人と比較して欲を肥大化させることもなく、平和で堅実な生き方ができればそれで満足・・・という発想も大切だと思います。