「年収格差」という表現を見かけますが、サラリーマンの場合、大学を出て新入社員として企業に雇用された段階では、ほぼ横並びでほとんど格差はありません。
会社が違っても、22歳~24歳くらいの新入社員は、たいていどこの会社でも、まあ、似通った初任給/年収だと思います。
それが、いつの間にか数年・・・十数年・・・と経つうちに「格差」となって開きが出てしまうわけです。
なぜ、そんなにも格差が生じてしまうのか?
もし、最初の新入社員の頃に戻れたとするなら、どんなことに気をつけておけば格差が生じても上位のほうに位置できるのか?
大きくは5つの要因があると思います。
1.学歴
→ まだまだ日本社会は「学歴社会」という面がぬぐい切れず、高偏差値大学を卒業した人のほうが、低偏差値の学校出身の人よりも昇給スピードは早く、昇級幅も大きい傾向があります。
しかしながら、学歴は「大学卒業時点ではどうしようもないこと/自分でコントロールできないこと」ですから、あまり深く考えることはしないほうがベターです。
2.就職先の会社の規模
→ すべてではありませんが、やはり傾向としては「大企業のほうが中小零細企業よりも高収入を得やすい」ということは言えると思います。
社長の年収が1000万円に届かないような会社に就職するよりも、課長・係長レベルで既に年収1000万円を超えているような会社に就職するほうが、自分の収入も高収入になる確率は高いと言えます。
3.職種
→ 内勤事務職の仕事より営業職の仕事に就くほうが、本給以外のインセンティブに当たる収入が膨らむ可能性大です。
場合によっては実績次第で収入は青天井となります。
4. 資格
→ 資格を持っていることが、即高収入につながるわけではありません。
でも、その仕事・業務に「欠かせない資格/あったらいいなあの資格」を有していることで、高収入につながりやすくなります。
法務部に勤務するなら法律関係の資格を有していたほうが有利ですし、経理財務部であれば会計士・税理士・簿記などの資格があったほうが良いのは当然です。
会社によっては「資格手当」を支給しているところもあります。
「資格の取得・合格」自体は、国や運営母体が決めることですが、少なくともそれに向けた勉強は自分でコントロールできるものです。
5. 読書量
→ アメリカのある調査によると、「年収200万円以下の人と、年収3000万円以上の人を調査したとき、読書量が大きく違っていた」そうです。
読書量の差は、年収格差にも大きな要因となっていると思います。
読書は、就職前でも就職後でも完全に自分でコントロールできることです。
本を読むか読まないか・・・何を読んで何を読まないか・・・いつ読むか?・・・何分読むか?・・・などはすべて自分でコントロールできます。
自分でコントロールできないことに焦点を当てて行動するのは、あまりうまくない行動パターンです。
それよりは、自分でコントロールできることに焦点を当てて行動するほうが確実に成果、効果が出ます。
上記5つの要因のうち、特に自分でコントロールできるのは「5.読書」であり、場合によって「3.職種」や「4.資格」も一部コントロール可能です。
格差社会を良い位置で生き抜いていくには、会社での自分の貢献度を上げ、他者より秀でていることを証明し、その対価として多くの給料を得るようにもっていくことが必要です。
そのために自分にできること/自分が為すべきことを考えて、後は実行するのみ!・・・だと思います。