多くの日本昔話では「正直者が得をする」という設定になっています。
訓話なので、そうした設定が大切なのだと思います。
でも、実社会の中では意外と「正直者がバカを見る/損をする」ということがあり、「バカ正直ではいけない・・・」ということを身をもって知ることがよくあります。
金銭面でみても、実際にはどんなに正直者であっても知識や技術がなくて価値を提供することができなければ、たいした金額のお金を手に入れることはできません。
人は早い段階でそうした「昔話の訓話と現実社会の違い」について学ぶことが大事かもしれません。
早く知ることができれば、無用の経験をする必要もなく、無用の失敗をおかすことも減るから・・・です。
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貧乏な人が悲惨な生活を送らざるを得ないのは昔も今も同じかもしれません。
悲惨・・・というのは言い過ぎですが、貧乏だと「生活が苦しい」と感じることが多くあります。
私はそうした暮らしは「できることならしたくない」と思って、自立してからは自分なりに一生懸命に働きました。
スキルも知識もノウハウもないような人は、結局誰かにこき使われて生きる道を選択せざるを得なく、そして残念なことに「誰にでもできる仕事は少ないお金しかもらえない」という現実があります。
お金があれば避けられる不幸は数多くあり、お金は、幸せをより感じるために必要な物、知識、経験などを手に入れるうえで本当に役に立ちます。
でも、やはりお金はあくまで手段にすぎず、決して目的ではありませんし、目的化しても意味のないことだと思います。
そうした諸々のことすべてを「お金の教養」として学び、身につけ、そのうえで自分自身の選択と決断によって人生を切り拓いていく姿勢が大切だと思います。
どんなに正直者でも、またウソつき者であっても、「他者に喜ばれる価値提供」をすることができなければお金は稼げない・・・ということを悟ることは大事だと思います。