昔は、会社に就職して出世競争しながら定年までサラリーマン生活を頑張って、60歳で引退した後は年金生活で余生をのんびり過ごす・・・のが一つのライフパターンでした。
会社と国に依存していれば何とかなるというのが一つの常識だったわけですが、このパターンは今ではほとんど崩れています。
定年退職日は60歳ではなく65歳と5年も長くなり、さらには「70歳」にしようか・・・いや75歳に!・・・という話もあります。
以前よりも一般的なサラリーマンの就労年数は確実に長くなってきています。
その背景にあるのは「自分で自分の老後の経済力を何とかするしかない」・・・ということがあると言えそうです。
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一昔前、森永卓郎さんが「やがて日本は年収300万円時代がやってくる!」ということをテレビ等で言い、著書も出されました。
当時はそれを嘲る人がいる一方で、相当な危機感を覚えた人も多かったと思います。
実際、今ではそれが若い人を中心に現実の話になってきているような気がします。
「年収300万円時代」は知らないうちに到来していたわけです。
日本人はこの10年~20年でかなり貧困化が進んだ・・・とも言われます。
また、同じく一昔前にユニクロの柳井さんが「これからの時代は年収1億円の少数と年収100万円の大多数の時代になる」・・・ということを言っていましたが、これもまた一部の人たちを中心に現実となってきています。
「年収100万円時代」・・・というのは、にわかには信じがたいことですが、「貧困化」や「コロナ禍」というキーワードとセットで、現実のものとなってきたわけです。
そんな時代背景を踏まえたうえで、「自分の家計は自分で守る」ことを強く意識して、経済的に自立した生き方ができるように現役時代を計画的に生き抜くことが大切だと思います。