人は元来怠け者の資質を有しています。
だから、「よほど困った状況に追い込まれないと積極的に動こうとはしない」という偏屈な性向を持っていたりします。
その性向がどんな分野・どんな方面に向かってより強いのか弱いのかは人それぞれです。
小学生が夏休みの宿題を夏休みの終わりギリギリになるまでやろうとしない・・・というのもそうした性向の表われですが、でも、中にはサッサと休みの前半に片づけて後半はのんびりしようと行動する小学生だっているわけです。
やはり、人それぞれ・・・です。
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将来の自分の家計の盤石さ/脆弱さに関しても同じこと(=怠け者の資質を持っていること)が言えます。
人それぞれですが、「今」という瞬間にはそれほど経済的に困っているわけではないので、将来のことなんてその時になって考えればいいさ・・・とばかりに「今」の段階では何も考えず、あるいは考えても何も行動を起こさないという人はたくさんいます。
「今/現時点」では困っていないので危機感に欠ける・・・というパターンです。
歳をとっておじいちゃん/おばあちゃんになっても時間給いくらで就労せざるを得ない・・・という状況にはなりたくないものですが、そうしたことを頭の中でイメージすることができないと現状維持に満足して思考がストップしてしてしまいます。
「そうなりたくないから今のうちに行動する」というのと、「何も考えていないからイメージできない」というのとでは行き先が全然違います。
将来において余計なストレスとか不安を感じなくても生きていけるように、早い段階(若いうちから)投資の力を鍛え、活用しておくほうがベターだと思います。
まあ、そうは言っても正しい知識で訓練・活用していかないと、大きな失敗をする恐れがあります。
でも、だからこそ、労働市場でいくらでもやり直しがきく「若いうち」からスタートして鍛えておくことが望ましい・・・とも言えます。
リタイア後には多くの人が貯蓄の取り崩し生活に入ってしまいます。
それでも貯蓄がある人はまだ恵まれています。
いろんなデータが示すように50~60代の人でも老後の蓄えがほとんどないような人は大勢います。
貯金だけに頼った家計は残高が減る一方のためどこかで心に不安が生じてきます。
それを意図して選択するのもアリですが、どうせならそうした将来の不安を最初から払拭した家計基盤を構築していくほうが、人生に目標もつくれて良いと思います。