昨今の大卒サラリーマンの平均生涯賃金は約2億8000万円と言われているようです。
定年退職の年齢が上がったからかもしれませんが、少し前よりも上がっているような気がします。
生涯賃金を約3億円と考えたとき、サラリーマンの場合はその3億円という対価で自分の人生の半分近くを会社に委ねているようなものです。
強引に言えば、自分の意思でどうにもできる人生のほとんどを会社に捧げるという投資を行なっている・・・と言えなくもありません。
だからこそ、その投資でしっかりと収益を上げ、幸福なリターンをもたらすことが大事になります。
そういった人生の損益を決める重要なレースのスタートが、若干21歳前後に行なわれる「就活(就職活動)」というものです。
幸か不幸か、その年代の若者にはそうした認識はほとんどなく、「何とな~く」で決めてしまう大学生がほとんどだと思います。
なぜなら、誰も教えてくれないから・・・。
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サラリーマンの一生などたかだか3億円程度のもの・・・そう思えばたいして価値はない・・・と達観して、あまりにサラリーマン人生に重きを置きすぎないことも大切だと思います。
特にブラック企業と言われるような会社組織で働く羽目になってしまった人は、その組織内に留まることに全力を注ぐ必要はないと思います。
会社という給料を支払ってくれるところがないと自分の収入がなくなることは事実ですが、でもお金を稼ぐ方法はたくさんあるし、会社組織だってたくさん存在しています。
住むところを変えれば、そばにある会社も変わりますし、今まで気づきもしなかったような善良な会社に遭遇できるかもしれません。
会社が存在しなければ仕事もないし、もちろん給料ももらえませんが、サラリーマンという働き方はそういった不自由な状況にあるからこそよく吟味して勤務先は慎重に決めることが大事です。
もしくは「転職を恐れない」ことが大事です。
昭和の日本の大学生にはまったくその意識はなかったと思いますが、平成になって転職も悪くないよね・・・と意識が徐々に変化し、令和になってかなり大学生の意識は変化しつつあるように思えます。
就職後に、状況が悪化しても損切りはしないという投資手法はあまりうまくありません。
株式投資で塩漬け株を長く保有しても意味がないのと同じように、サラリーマン人生もたった一つの会社(それもブラック企業!)に縛られ続け、その会社に残って一生不平不満を言うような生き方は後悔の念が強く残ると思います。
投資家としては最悪の行動とも言えます。
生涯賃金(年収)約2億8000万円を投資するなら、優良な投資先にお金を振り向けることを忘れないようにして自分の人生がハッピーになるようにしたいものですね。