ある男が神社で願掛けをした際に、観音様から「境内を出て最初に手にしたモノを手にして西へ歩きなさい・・・」と言われ、その境内から出たとき転んだために、初めて手にしたのが「ワラ」でした。
その後、その「ワラ」にアブを縛り付け・・・、やがてそれをミカンと交換し、次にミカンを反物と交換し、反物を馬と交換し・・・と順に交換していくうちにどんどん価値あるモノになっていき、終いにはお嫁さんをもらって大きなお屋敷に住むようになった・・・という成功物語が「わらしべ長者」の寓話です。
この「わらしべ長者」の寓話にはある教訓が隠されています。
それは「常に行動しつづけたこと」です。
主人公は家に閉じこもってじっとしていたのではなく、「願掛け」という行動を最初に起こしました。
その後も、自分が有しているその時点での「価値あるもの」を携(たずさ)えて旅に出ていました。
常に行動して(=旅に出て)いたからこそいろんな人に出会えました。
その出会った人たちはそれぞれ価値観が異なる人・・・つまり何を重要視するかが違う人たちでした。
同じところにじっとしていたり、同じところを順繰りに徘徊しているだけでは同じような価値観の人としか出会えません。
すると何が違うか?
「運」を呼び込めない!ということです。
「運」はいつも人との出会いから始まります。
そのためには、自分の体を動かして行動すること、たとえば旅に出ること、普段行かないような地域に足を踏み入れること・・・が大事です。
そうすることで新たな運(チャンス)と出会う確率が高くなります。
行動して、見知らぬ人と出会い、自分が持っているモノを差し出す(交換する)こと・・・これがタダの男をわらしべ長者にしていった秘訣でしょうね。
つまり、「行動して(旅に出て)新たな人と出会い交流を深めることが大事だ」というのがこの寓話の教訓と言えます。
何らかの行動を起こすことには何らかの意義があると言えると思います。