人は自分が信じていることであれば本気で取り組めますが、信じていないことだとなかなか本気では取り組めません。
受験勉強でも、「これを覚えれば大丈夫」と言われてそれを信じるに値すると思えば真剣に覚えようとしますが、とても信じられないと思えば心のどこかで「どうせやってもムダだ、意味がない」という本心が先に立って真剣に覚えようとはしないものです。
仕事でも同じです。
上司から指示された仕事内容に関して、その仕事の目的や意味合いや貢献度合いなどを信じることができれば本気で取り組めますが、それらが感じなければ本気で取り組む気にはなれません。
人ってそういうものだと思います。
「すべての行動は信念に支えられている。行動ではなく、信念を変えなければならない」
という言葉があるように、行動を変えて信念を変えることを期待するよりも、まずは「信念を変えて」行動を変えると発想したほうがベターです。
たとえば、「添加物は身体に悪い」という信念ができるとコンビニ弁当を避けるようになったりオーガニック野菜を意識して買うようになった(=行動が変わった)という人も出てきます。
「読書家は成功することが多い」という信念ができて本を読む習慣ができた・・・という人もいるかもしれません。
「タバコは健康に悪い」という信念で禁煙したり喫煙者に近づかないようにした・・・という人もいるかもしれません。
人は「信じること(信念)」が変われば行動が変わるのは真実であり、どんな人も自分の信念に則って行動をすることが多いものです。
貯金をしたって投資をしたって老後の生活に関係ない・・・と思えばそのような行動を取るでしょうし、投資によって老後の生活を安定させられる・・・と思えばそのような行動を組み立てます。
自分の行動は自分の信念に基づいたものだ・・・とあらためて認識し、自分の信念そのものを洗い直してみると何かに気づけるかもしれないですね。