「イス取りゲーム」というゲームがあります。
その場に置いてあるイスの数が参加者の数より少なく設定されているので、全員がイスに座ることはできません。
ゲームの勝者は、数が限られているモノを取る/取れた・・・という意味で「運が良い」と言えます。
また、1回目は取れなくても次に取れた場合、人はそれを「運命が変わった」などと表現したりします。
投機の世界(株式相場など)は「ゼロサムゲーム」とも言われ、誰かが得をする一方で別の誰かが損をしていて、得した人はラッキーで損をした人はアンラッキーと言われたりします。
ビジネスの世界は決してゼロサムではなく、よく例えられるのは「まるで広大な海の水の取り合い」だとされます。
つまり、誰かがちょっと海水を取ったところで海水はまだまだ無限にあり、他の誰でも十分とることができるわけで、それくらいビジネス(お金儲け)で得られる利益に限界はないというわけです。
誰かのモノ(お金)を奪って自分が幸せになるのではなく、世界に存在するモノ(お金)を適切に手に入れて幸せになる・・・他人も同様に幸せになれば良い・・・という発想は投機とビジネスでは大きく異なる点かもしれません。
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世の中の大多数の人たちは働いて手にしたお金ほぼすべてを生活費用に充てて使おうとします。
そのため、日々暮らしの経済的不安を解消するのが働くことのモチベーションになっていたりします。
一方、お金持ちには生活の経済的不安がないので働くモチベーションはそこにはないし、無理して働こうともしません。
お金持ちはお金を極力ムダなことには使わず、意識して「お金が増えることに使おう」とします。
これがお金持ちがお金持ちでいられる鉄則で、これをやってきたからこそお金持ちは今の状態にあるのだと言えます。
お金持ちは「時間・行動・思想を自由にできること」に意識を向け、それを手に入れ実践できる状態にあることを望んで暮らしています。
背景にある哲学=「お金は極力ムダなことには使わず、意識してお金が増えることだけに使う」・・・ということを実践できれば、経済的には安泰です。
この哲学はお金持ちでなくても誰でも持つことができます。
後は実践するかどうか・・・だけです。
お金は「お金が増えることだけに使う」と意識していくとこれからのお金の使い方に変化が生じ、「貯める→増やす」という行動が加速していくと思います。