昭和初期の頃は日本経済が右肩上がりの時代だったおかげで「老後は年金で生活が十分に成り立ち、毎月、毎年お金が減らないので子孫に相続させられるし、そうやって遺産を残すことは一種の美徳」といった感がありました。
昭和時代の企業戦士と公務員たちは、定年退職まで真面目に働ければ老後は安心・安定だったわけです。
国民年金・厚生年金・企業年金のすべてにおいて、自分がそれまで支払ってきた金額より多くの額を老後にもらうパターンでした。
年金収入に加えて自身の貯金や両親からの遺産相続などがあると、まさに「悠々自適」な老後生活が待ち受けていた・・・と言えます。
そうした古い年代の人が若い年代の人に「サラリーマン・公務員になりなさい」と言うのも納得ですが、でも、もはや今の時代は違います。
時代は変わりました。
かつては年寄りより現役世代の若者の人数のほうが多かった時代でしたが、今はそれが逆転しています。
医療の進展によって平均寿命も延びました。
サラリーマンとして生きるのが悪いのではなく、何の経済的自衛の手段もなく生きるのが良くない時代です。
サラリーマンであっても、未来の老後の生き方を経済的観点から見据えて生きることが大切になった時代です。
そのためにも「経済的自由」という言葉を意識することが大事だと思いますし、自身の未来の延長線上にその単語を置くことを是とする行動が重要だと思います。