円と米ドルの関係はわずか1年ちょっとで「1ドル≒100円 → 1ドル≒150円」となりました。
ドル資産を持っていた人は、1ドル100円前後の時代から比べれば約1.5倍も現金・資産が勝手に増えてくれたことになります。
仮に「1ドル300円」突入しようものなら、現金・資産が勝手に約3倍に増えてしまうことになります。
ドル視点で見ればそういうことになりますが、かつては1ドル360円 → 1ドル100円前後となった経緯があるわけですから、そうした時代はむしろ「円資産」を持っていた人がオトク・有利だったわけで、本当に為替というのは面白くもあり、怖くもあります。
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一日のうちの約半分の時間を会社に捧げ、安くなった日本円で給料をもらい日々を日本国内で過ごす・・・というのが一般的なサラリーマンの生き方です。
為替がどうなろうと、日本国内で暮らす分には直接的影響はあまり肌で感じることはありません(間接的には物価高騰などで感じられますが・・・)。
日本で一生懸命労働して日本円で給料をもらい、生活費を切り詰めて地道に貯金をし続ける・・・というのは美学にも聞こえますが、海外の人から見ればお金が貯まる(増える)どころか生活はなかなかしんどくなるばかり・・・に映ります。
まあ、それもまた人生で、いずれこうした歯車関係が逆回転するときが来る・・・と信じるのも手です。
思えば、ドルは1.5倍に/円は0.66倍になってきたわけで、この傾向はまだまだ続くかもしれませんし、続かないかもしれません。
過去の為替が今では逆の傾向になっていたこと、日経平均株価が数十年という期間を経て3万円台を回復してきたこと(多くの専門家たちは2度と3万円を回復することはないだろうと言っていましたが時間をかければ陰極まれば陽に転ず・・・です)。
そうした過去を思えば、そんなに悲観することもないと思います。
大切なのは、未来は誰にもわからないことだと割り切る気持ちを持って、不用意に周囲の人の言葉に惑わされて自分の人生を狂わさないことです。
これから残りの人生をかけて、自分が生きたいように生きる/自分が信じる道を貫く・・・ということに意識を向け、それに向かって真剣に取り組んでいけば、きっと残りの人生は笑える機会が増えるようになると思います。