平均寿命が今ほど高くないけど日本経済が今よりもっと元気だった頃は、サラリーマンの老後の資金についてはさほど大きな問題になりませんでした。
主な要因は
1.定年後から亡くなるまでの期間が短かった
2.定年時にその後死ぬまでの生活資金が十分にあった
ことにあると言えます。
「2」でいう「生活資金」には老後にもらえる公的年金を含みます。
この2つの要因はいつしか徐々に薄れていき、
1.定年後から亡くなるまでの期間が伸びた
2.定年時に保有する生活資金が大きく減ってしまった
という状態にあるのが今の日本人の悲しき実態です。
長寿化が進むにつれて様相が変わってきたわけです。
人々の余生は長くなり(=平均寿命が伸びた)、老後に必要な生活資金はどんどん膨らんできました。
自分の定年後を見据えて老後マネーのことをちゃんと考えている人はほとんどいない・・・と言われる昨今です。
今現在の自分の毎月/毎年の支出を的確にわかっている人も少ないと思われます。
それには家計簿を見れば一目瞭然なのですが、そもそも家計簿をつけている人はほとんどいない・・・。
つけている人も付けていない人も、一度落ち着いて確認してみると良いと思います。
また、今、自分がいくら貯めているのかなど、貯蓄残高や保有資産についても確認しておくと良いと思います。
家計の全体像を知ることは重要です。
人生100年時代と言われる昨今ですから、老後破綻しないためにも、人によっては「年金をもらいながら働き続ける」ことを意識することが必要な人も多いかもしれません。
できれば「高齢になっても働き続けることはしたくない」ものですが、背に腹は代えられないとすれば、その選択肢も考慮しておくことが必要です。
これからは「長く働き続けること」が老後のカギになる人も増えてくると思われますが、そうなるとそこでまた熾烈な競争が起きます。
サラリーマンは今後どのようなキャリアを形成していけばいいか、自分の長い人生をどのように生きていくのかを考え、社会の渦に揉まれて沈んでいかないように気を配ることが大事になっていくと思います。