
「定年退職/再雇用」の言葉は、20代、30代のサラリーマンにとってはまだまだ他人事です。
つまり、自分には関係ない(まだ関係ない)。
それが40代後半にもなってくると、ふとしたときに頭によぎってくる言葉になり始めます。
50代、60代にもなると、常に検討しなければいけないワードになってきます。
でも、多くの人は「頭によぎるけど、何もしない」というパターンだと思われます。
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多くのサラリーマンは、「貯金をしておけばとりあえず安心だ」とか、「借金することは悪だ」とか、「借金を減らすことは安心につながる」・・・と思い込んでいます。
半分当たっていますが、半分外れているとも言えます。
そうした思考回路では「お金を眠らせている」のと同じになります。
たとえば、お金を「消費・浪費のために借りる」としたら一刻も早く返済するのがベターですが、「投資のために借りる」としたら、必ずしも早い返済にこだわる必要はなく、「返済はしつつもそのお金を使って返済金利以上に稼ぐ」という発想が大切です。
返済を早めるのではなく、資金を働かせる期間を長く保つ・・・ということです。
この発想の転換はサラリーマンには難しい技かもしれませんが、経営者/ビジネスマンは常識として持っている発想です。
銀行の返済スケジュールを「時間差レバレッジ」に利用するわけで、言い換えれば「増やしながら返す/返す前に増やす」ということです。
公的年金受給時代に入る前の10年~20年をどう過ごすか?
この設計をする/しないで、老後の資産格差は大きく開きます。
重要なのは、「退職前の無関心」に陥らず、「退職前の行動」をキチンと起こしておくことです。
今、40代~50代の人であれば尚更のことですが、仮に30代であってもここからの10年次第では資産を増やす黄金の10年にもなり得るので、少しは頭の隅に置いておくと良いと思います。
























