自分の知識が遠く及ばないことや、自分の力量をはるかに超えたところにあるものは、自分のコントロールの範疇にありません。
そうしたこと・ものを掴もうとしても、コントロールできずにいずれ自滅・破綻する恐れが大です。
たとえば、株価が上がるのか下がるのか?為替がいくら円高になるのか、いくら円安になるのか?・・・なんて、個人の力ではコントロールできません。
少なくとも私にはムリです。
でも、不動産を所有して「大家さん」として家賃収入を得る・・・ということなら、面倒くさがり屋の私であっても何とかできそうだな・・・と思いました。
不動産投資は株式投機に比べればかなりの高確率で稼げそう/損をしなくて済みそうだ・・・と思って8年ちょっと前にスタートしました。
考えてみれば、昔からお爺ちゃん・お婆ちゃんたちだって大家さん業をやっているわけですから、ビジネス社会の最前線で頑張ってきた自分にできないハズがないだろう・・・と自分を鼓舞しました。
いろいろ勉強すると、賃貸募集や管理業務は不動産屋さんに任せられますし、リフォームや修繕なども管理会社を通して専門の業者に簡単に頼めることもわかりました。
確定申告もイザとなれば税理士にお金を支払えば問題ないと割り切りました(最初の1年目だけは自分でやりましたが、2年目からは税理士先生にお願いしています)。
要は「お金を支払えばみんな誰かがやってくれる」わけで、そのときのお金の費用と効果のバランスが釣り合って、会計的に黒字になっていれば、生活面において大きな問題にはならない・・・と悟ったわけです。
残ったことで自分にしかできないことと言えば、せいぜい「物件を買うこと」くらいです。
外部要因に振り回されることがほぼなく、自分の努力がそのまま収益につながりやすい・・・ということは、考え方を変えれば「イザとなれば努力すればいい」ということですから、腹を括るのにそれほど時間はかかりませんでした。
また、住むところを探していて住所不定になる前段階にいる人を助けてあげる・・・という社会的意義もあるわけで、場合によっては地域活性化にもつながるという意味では、恥じることのない価値あるビジネスだと言える・・・と自分で自分を説き伏せました。
何より、その道の専門家にかませることで自分は物件購入後はほとんど何もしなくても安定してお金が入ってくる・・・というのが魅力的でした。
なぜなら、それによって自由な時間が増えるからです。そうした 収入源を持つことで自分の人生を大きく変えてみたかったのかもしれません。実際、私の人生は大きく変化しました。
言えるのは「私にできたことなら、他の人にもできる」ということです。スタートする前にある程度の勉強はしておいたほうがベターです。
やはりどんなことでも、基礎知識は必要です。
世間には多くの「大家さん」が存在しているわけですから、そうしたことが自分にできないハズがない!・・・という良い意味での自信も大切です。
誰でも大家さん(不動産賃貸経営者)になれますから、ご自身のライフプランを考えたうえで、適していると思えばぜひトライしてみられると良いと思います。