たとえば、信頼できる友人・知人等から「自分が持っているワンルームマンションを500万円で買ってくれないか?」と持ちかけられたとします。
(ちなみに買取金額の500万円+αの現金は自分の貯金にあると仮定します)
その人はどうも急にお金が要り用になったようで「現金」をすぐにでも欲しいようです。
借金することより資産の売却を考えたようです。
そのワンルームマンションはすでに賃借人が住んでおり、何もしなくても(月々の諸経費等を払っても)毎月4万円くらいが手元に入ってくるとします。
さて、このとき500万円を出してこのワンルームマンションを友人から購入するか?
それとも500万円は大金なので、丁重に断って今までどおり銀行口座に預金しておくか?
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私だったら、迷わず買います。
月4万円の利益なら年間48万円です。
48÷500=9.6%の利回りで500万円の資金を運用できることになります。
また、500÷48=10.4ですから、11年運用すれば投資資金は回収できることになり、それ以降は純粋に利益が積みあがっていきます。
リスクの一つは「11年以内に銀行預金の利率が9.6%以上になること」です。
貯金しているお金につく利息が9.6%以上あるのなら、そのほうがよっぽど確実にお金を増やせます。
そうなる可能性が果たしてどれくらいあるのか?と判断すればいいだけです。
かなり単純化した例ですが、もしもこうした局面に遭遇したときにすぐさま行動に移せるかどうかは、普段の意識次第です。
普段から、もしもこうした事例があったらこんな行動を選択しよう!と思い続けていると、本当にそんなときが訪れたり、訪れたときに迷わずすぐに行動できます。
ところが、普段「投資」の概念をもっていない人はせっかく貯めた500万円を使うのがもったいない!・・・と思って、将来の数百万よりも目先の微々たる利息(40円程度)を選んでしまいます。
どちらも正解です。
どちらを選ぶかは価値観次第です。
ただ、投資の観点から言えるのは「お金は使うためにある」ということ、「お金を貯めるのは増やすため」ということです。
将来お金を生んでくれるものに対してお金を投じる・・・これが大事です。
これが経済的自由を得る人と得られない人の分水嶺となります。
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私だったら、500万円に5万円をプラスして505万円で買います。
そうすれば、相手は(わずか5万円ですが)喜んでくれます。
5万円を上乗せすることによって、こちらが頼まれたので仕方なくイヤイヤ買うのではなく、自ら好んで買うんだよ・・・という姿勢を表せます。
相手も喜んでくれ、自分も安い投資案件を手に入れたと思えば、みんなハッピーです。
もちろん、確実な未来なんてありませんからもしかすると読みが外れてしまうことだってあり得ます。
したがって慎重になることも大切です。
結局経済的自由を手にすることができる(た)人というのは須(すべか)らく「投資の概念を行動に移すことを決断できる(た)人」だと思います。