海外では、不動産の最終決着をつけるのに「リースオプション」という考え方があるそうです。
これは、物件を賃借人(入居者)に貸し出す際に、「その入居者に将来的にその不動産を購入する選択肢を与えること」だそうです。
入居者は、自分が住む物件に家賃を支払い続けていくのではなくて、一種の変形住宅ローンを支払い続けていくような感じです。
毎月支払う家賃の概念は、「家賃」というよりも「リース料金」であり、あるいは購入代金に金利をつけた「分割払い」のようなものです。
また、入居者がその選択をした場合、頭金を入れても入れなくても良いそうです。
不動産投資をしている側(=売主側)にとっては、支払いが完了するまでの所有権は自分にありますし、通常の家賃よりも若干高めに設定(上乗せ分は金利のようなもの)できるので、手元に入ってくる金額も多くなります。
もし、入居者が契約に違反するようなことがあれば、強制退去も可能です。
海外と日本では文化が違うので、すぐに同じスキームが根付くことはないかもしれませんが、何かのきっかけでこの手法が広がる可能性はあると思います。
戸建て住宅など比較的価格の安い物件で、安定的に入居者が済み続けてくれているものであれば、そうした提案をしてみるのも面白いかもしれません。
通常「出口戦略」と呼ばれるこうしたことを、普段私は意識していないのですが(←売却するつもりがないので)、出口戦略を考える人は自分なりにアレンジして検討してみるのもアリだと思います。