世の中にはいろんな儲け話が出回っています。
中にはインチキなものや、最初から他人をダマそうとしてつくられたモノもありますから、そうしたモノには決して近づかないことが大事です。
ところが、さまざまな誘惑の手を使って甘い言葉で囁いてくるので、人はうまく乗せられて破滅への道・・・経済的損失への道を歩んでしまったりします。
そんなキケン極まりない投資話を見分けるにはあるコツがあります。
一つは、勧めてきた人に「あなたやあなたの家族はそれにいくらくらい投資されているのですか?」・・・と聞くことです。
「・・・投資されているのですか?」と聞くのではなくて「いくら・・・」とまで投資金額を聞くのがポイントです。
投資していることを前提に訊ねるわけです。
もし、「いや、まだ投資していないのですよ」とか「うちの家族はやっていません」・・・などという回答なら、その投資話はマユツバだと思ったほうが良いでしょうね。
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もう一つのコツはこうです。
「儲け話には3パターンしかない」と理解したうえでそれに当てはめてみることです。
1.ハイリスク・ハイリターン
2.ハイリスク・ローリターン
3.ローリスク・ローリターン
の3パターンです。
理論的には「ローリスク・ハイリターン」も考えられますが、これがクセモノです。
「儲け話にローリスク・ハイリターンはない 」と知ることが重要です。
理論的にはあり得るとしても、現実社会の中で「ローリスク・ハイリターンの儲け話は存在しない 」という信念にも似た哲学を持つことがダマされない/詐欺に遭わないためのコツです。
何か話を持ちかけられたら、確認してみると良いと思います。
そのとき、もし「大丈夫です、ローリスク・ハイリターンですから・・・」と言われたら、もうそれ以上は立ち入らないことがベターです。
なぜなら、自分の手元にそんな話が転がり込んでくることはありえない・・・からです。
「ハイリスク・ローリターンです」というのはまだ信用できますが、もしも「ローリスク・ハイリターンです」という人がいたら、もうその人を信用してはいけないでしょうね。
存在しない話をでっち上げて人をダマそうとしているかもしれないし、その人自身が誰かにダマされて詐欺の片棒を担がされようとしている ・・・のかもしれません。
目先のお金儲けに走る人は、この「ローリスク・ハイリターン」という言葉が大好きです。
平時はまともでしっかりしている人であっても、ついつい悪魔の囁きに心を奪われてしまったりします。
ハイリターンを求めるならリスクもハイだと知り、ローのリスクしかとれないとしたらリターンもローだと知る・・・これが大事です。
ましてや「ノーリスク・ハイリターン」という話が持ち込まれたら、もう耳をふさいでそれ以上話を聞いてはいけない・・・ですね。