退職時に仮に3000万円の貯金があったとしても、退職後にそれを取り崩しながら生活を組み立てていくと、おそらく80歳を迎える頃には貯金が底をつきそうな状態にあると思います。
もちろん人によって毎月の生活必要費用は異なりますから、80歳時においてもまだまだ貯金がある人もいるかもしれませんが、現役時代と同じ生活水準でお金を使っていたら、案外早くお金は無くなってしまうものです。
現役時代は「老後の生活費用としてお金を貯めることを考えてもあまり意味がないかもしれない」・・・ということです。
だから、それよりも「老後になっても毎月安定した収入が入ってくること」を考えるほうがベターだと思います。
そうすれば、イザ!というときまで貯金は取り崩すことなくとっておくことができ、精神的にも経済的にもかなりラクになると思います。
老後も安定した収入を得られる・・・には、「自分が働いて時間給でお金を稼ぐのではなく、実物資産に働いてもらってそこから収入を得る」という発想が得策です。
別名「権利収入」ですが、要は財資産を持つことが肝要で、言い換えれば現役時代から財資産に意識をフォーカスすることが大切だということです。
「財資産」とは、金の卵を産んでくれるガチョウのようなものです。
「収入」という金の卵を産んでくれるガチョウです。
より多くの収入・・・さらには安定した収入という「結果」を求めるなら、大事なのはその「原因」となる「財資産」を持つこと/増やすことが肝要となります。
「目先の自分の収入」を増やすことばかりに意識を向けると自然と「お金・給料・報酬」といったことに目がいきますが、「得られるお金」は言い換えれば「結果」です。
物事の道理として「結果を得たければそれに必要な原因をつくること」が大事です。
そして、ここでいう「原因」とはすなわち「財資産を持つこと」になります。
「結果」であるお金にばかりフォーカスしていると、そのお金を産み出す原因を壊してお金を手に入れようとしてしまう恐れがあります。
金の卵を産むガチョウの例で言えば、せっかく毎日金の卵を産んでくれるガチョウなのに、一気に金を得るためにそのガチョウを殺してしまうような愚かな行為です。
収入よりも財資産に意識を向けることの重要性に気づき、現役時代からそれを実践に移していける人ほど、将来の金銭的ゆとりは大きくなると思います。