アルバイト情報誌や街中の店頭に貼ってある求人の貼り紙を見れば1時間当たりにいくらのお金をもらえるのかはすぐに誰でもわかります。
なぜなら「時給1,000円」などと答えが明確に書かれているからです。
ところが、正社員として働きに出ると、給料は月に一度の給与明細でしか見ませんし、しかも合計金額が記載してあるだけなので、自分が一体時給計算でいくらの給料をもらっているのかはパッと見ただけではわかりません。
固定給をもらうようになると、時給計算を人はしなくなるものです。
そこで改めて問うてみます。
自分の1時間の就労価値はお金に換算するといくらなのか?
→たいていの人は、こういう質問をすると「自分の月給は○○円だから20日勤務として20で割って日額が△△円で、それを1日8時間労働だとして8で割ると・・・」と計算します。
自分の月給から割り算して計算していくのはの正論ですが、それはサラリーマンの立場から生まれた発想です。
ビジネスマンや経営者はちょっと違う角度で発想します。
サラリーではなく報酬をもらうことに意識を向けているからです。
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事業を生み出し付加価値を生み出して会社に利益を多くもたらすことが経営者の務めです。
1時間の価値はどうやって換算するのか?・・・と言うと、それは結局のところ「自分で勝手に決める」・・・です。
「自分の1時間は1万円だ!」と思えばそのとおりなのでしょう。
「自分の1時間は5万円だ!」と思えばそれもそのとおりなのでしょう。
大事なのは「決める事」です。
それは「計算する」というよりも「思い込む」と言ったほうが良いかもしれません。
そして、ここが最も大事なことですが、そうすることによって「自分が1時間という時間内で何をしなければいけないのかを明確にする」わけです。
経営者の時給は、経営者自身が自分で決める・・・そうして自分が為すべきことを自分で組み立てていく・・・という発想が経営者と使用人、ビジネスマンとサラリーマンを隔てる一つの壁だと思います。