アベノミクスの3本の矢・・・がうまくいっているかどうかは別として、組織運営で「3本の矢の型」をとるのは昔から有効とされています。
欧米流に言うと「シャムロック型組織」です。
シャムロックというのは「三つ葉のクローバー」を意味していて、三位一体に物事を為す・・・という意味です。
これを会社経営になぞらえると、たとえば「正社員1+契約社員1+アルバイト1」という型になります。
固定給で定年65歳まで勤務を保証している正社員と、1年契約ではあるものの固定給で給料保証をしている契約社員と、半年契約で時給計算に基づいて給料を支払うアルバイト・・・の三位一体(=ひとまとめ)の構成です。
1970年代くらいまでは、日本の会社組織は正社員中心で構成されていた感がありますが、1980年代以降はそこにパートやアルバイトが加わって、2000年代以降は契約社員という概念が急速に広まったと思います。
創業初期や設立間もない頃はまだ経営が安定していないので、むやみに正社員の比率を膨らませるのはうまくありません。
なぜなら、正社員の人件費は固定費となり、経営の足かせになりかねないからです。
こうしたときこそ、シャムロック型で人員構成を図るのが良いと思います。
ある程度の会社規模になっても、今の社会構造の中ではこの「シャムロック型」経営は案外と有効に機能するかもしれませんね。