お金は本来「借りる」ものではなく自らの手で「稼ぐ」ものだと思います。
ただ、ある一定の考えの下では「稼ぐ」よりも「借りる」という選択肢のほうが効果的なので、そのときは「借りる」というカードを切るのが良いと思います。
その「ある一定の考え」とは、時間効率と感情の起伏を換算して、将来価値よりも現在価値のほうが高く見える場合です。
極端に言えば「インフレ時」です。今買えば100万円で買えるものが、インフレによって10年後には200万円になっていると思われる・・・。
10年後までに200万円を稼ぐ(貯める)ことは自分には難しいし、どうしてもそれが欲しい!
そういったケースでは、お金を借りて今買うのが正解だと思います。
ただし、読み通りになるかどうかは不明ですし、すべては自己責任です。
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1000万円のお金を借りることは、「『1000万円を借りる』というサービスを金利をつけて買っている」・・・とも言えます。
ちょっとややこしい表現ですが、商品として「1000万円を借りるサービス」というのがあると思えば良いと思います。
そして、その商品の取扱説明書には「この商品を購入すると年利〇%の金利がかかり、△年後には元本の1,000万円を支払うことになります」という注意書きが書かれていると思えば良いと思います。
借りたお金はキチンと返すのが大原則です。お金を借りることは、将来の自分の稼ぎを「今」に使うことでもあります。
むやみやたらな借金は禁物ですが、投資などでレバレッジを効かすためにお金を借りるというのはアリだと思います。
事業でも、先行投資のためにお金を借りて将来の売上・利益規模を拡大路線に持ち込むことは一般的な手法としてよく用いられていて、これが失敗の元になるということではありません。
「お金を借りる」ことのリスクを十分に承知したうえで、思い切ってそのカードを切ってみるのも、人生の経験としてアリだと思います。