株価が上がったからと言って、その会社の商品が売れるわけでもなく、株価が下がったからと言って同じく商品が売れなくなることもありません。
むしろ、逆にその会社の商品が超大量に売れることによって株価が上がる・・・ということはありますが、あくまでも「超大量に!」です。
また、株価の変動そのものとその会社に勤務する社員の給料の増減も関係はありません(連動はしません)。
不動産についても同じで、不動産価格の変動とその物件から得られる家賃収入の変動には因果関係はありません(連動しません)。
不動産価格が2倍になったからと言って、家賃が2倍になることはなく、逆もしかりで、不動産価格が2分の1になったからと言って家賃が2分の1になることもありません。
家賃は「不動産の物件価格」ではなく、世の中の景気全体・・・物価変動のほうに影響を受けるものです。
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不動産投資で失敗する・・・という人には大きく2つのパターンがあります。
1.そもそも不動産投資ではなく、不動産投機を仕掛けていて、つまりは物件価格の上昇を狙って購入するも、意に反して物件価格が値下がりし、キャピタルロスが発生してしまうパターンの人
2.よくよく物件の特徴を研究せず、したがって事前のシミュレーションをキチンとしないままに物件を購入し、購入してから自分が何をしたかったのかを考え始めるパターンの人
上記2つのパターンを回避すれば、よほどのことがない限り「不動産投資で失敗するほうが難しい」とさえ思います。
失敗しないためには上記2つのパターンを絶対に避けなければいけませんが、それさえ守っていればたいていはうまくいくと思います。
話は戻りますが、不動産価格の変動と家賃が連動しない・・・ということは、今時点での不動産価格が安いとか高いといった議論はほぼ意味がないことになります。
不毛な議論になります。
事前にシミュレーションして、経営として成り立つと判断できるなら「買い」ですし、成り立たないと判断するなら「見送り」です。
選択肢は2つに一つです。
買うか見送るか・・・。
不動産投資は不動産賃貸事業経営でもありますから、経営者としての力量が必要になりますが、その経営者の力量というのも上場企業の経営に比べればはるかに易しいものだと思います。
実際、多くの不動案賃貸事業経営者(=大家さん)が世の中に存在していることを思えば、そうした考え方・着眼はあながち間違ってはいないと思います。