人は、自分が汗水たらして稼いだお金はとても大切に使おうとする一方、ギャンブルや宝くじの当選金や相続した遺産など予期せぬところから入ってきたあぶく銭だとムダ使いする傾向があります。
お金に色はついていませんが、お金にはある種の「重さ」があるようで、前者のお金は重みがあり、後者のお金はどちらかと言うと軽いのだと思います。
軽いお金ほど簡単に自分の手元から飛んで消えていきます。
こうした概念を、リチャード・セイラー(ノーベル経済学賞の受賞者)は「メンタルアカウンティング(心の勘定)」と呼びました。
心の感情を大切にすることで、使うお金の勘定も大切にできるのだと思います。
「このお金はあぶく銭だ」・・・という感覚を持つと、人はすぐに使ってしまいがちです。
どうせもともとなかったお金なのだから・・・という言い訳というか自分を納得させる言葉が必ずセットでついてきます。
逆に、自分はこのお金を受け取るのに値する/相応しい存在だ・・・
→ なぜなら自分はそれだけの苦労/努力をした/自分にはそれだけの価値がある・・・と思うと、お金に愛着が湧いてもったいない使い方はしたくなくなります。
まあ、どちらも自分のお金なのですからどう使おうと勝手・・・と言えばそれまでなのですが、浪費(ムダ遣い)をするよりも倹約・節約の精神をもってお金を大事に扱うほうが、経済的には安定した生活を送れると思います。
自分の財布に入っているお金が果たして重いお金なのかそれとも軽いお金なのか?・・・とちょっと確認をして、軽いお金は目をつぶってサッ!と銀行預金(もしくはつもり貯金)にでも入れておくと良いと思います。