顧客からお金を預かり、それらをまとめることで多額となった資金を運用してさらに多額のお金に変えていく・・・といった商品を通称「ファンド」と呼びます。
原則は「その道のプロ」である人が運用し、ファンドの残高が増えていくようにすることが求められています。
ところがある書籍によると、そうした「ファンド」の実態は7割近くが市場平均の増減よりも低い運用成績となっている・・・・・・とか。
「ファンドマネージャー」と呼ばれるプロが株式・債券等を組み込んで資金運用しているわけですが、何と7割近くも「何もしていない市場平均より低い」とは・・・・・・。
その書籍にはこうあります。
「ほとんどの年において半分以上のファンドは市場平均に負けている。
単年ではなく、たとえば10年とより長期間で見ると、68%のファンドが負けている」
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市場平均に負けている・・・ということは、むやみに株を買ったり売ったりするのではなく、平均指数を買ってそのまま放置しておくほうがベター・・・ということになります。
もっと言うと、「販売されているファンドの約7割のファンドの資金運用担当者にはお金を預けないほうが良い」とも言えそうです。
ファンドマネージャーや機関投資家たちは、運用で失敗しても「手数料」が入ってきます。
もちろん運用で成功しても「手数料」が入ってきます。
つまり、まあ、どっちに転んでも痛くもかゆくもないわけです。
こうしたところに(一般消費者の立場として言うなら)「投資信託/ファンド運用にはのめりこまないほうが良い」・・・と言われる所以がありそうです。
投資信託は、本来は個人客を豊かにする商品であってもらいたいものですが、実体は証券会社や信託会社を豊かにする商品という見方もできます。
投資信託は、ドルコスト平均法の概念を用いて、定期的・継続的に追加購入していくやり方のときは有効だと思いますが、単独で一時的な購入であれば、むしろうまくいかないケースのほうが多いと知ることも大切です。
プロだからと言って勝つとは限らない・・・という当たり前のことを改めて認識しておくことは重要だと思います。