普通に、単純に、パッ!と聞いただけだと、「月収50万円の人」は「月収30万円の人」より多くのお金を貯めることができます。
セオリーではそれに間違いはないのですが、現実は面白いもので、逆に月収30万円の人のほうが多くの貯金を持っていたりします。
なぜか?
簡単です。
上記と同じくセオリーでは「月収50万円の人」は「月収30万円の人」より多くのお金を使うことができるため・・・です。
多くのお金を使うことができるため、現実にそのように使ってしまうと差し引きでお金が残らず、したがって貯金額も少ない(できない)・・・という論理が成り立ちます。
言い換えれば、月収がいくらであろうと、その次の段階で、「使う」に焦点を当てるのか、それとも「貯める」に焦点を当てるのかによってどちらも絶対収入額の多い人のほうが多く焦点を当てられるため、結果として最終的な「貯める・使う」が少なくなるというわけです。
収入(=稼ぐ)の次に、はたして自分は「使う」に意識の焦点を当てているか?それとも「貯める」に焦点を当てているか?を考えてみると良いと思います。
私は「貯める」に焦点を当てるほうがベターだと思っています。
お金の流れとして適切なのは「稼ぐ → 貯める→ 増やす → 使う」だと考えているからです。
月収50万円の人であっても月収30万円の人よりも貯金している金額が少ないとしたら、それは一つは「支出術の差」なのですが、やはり根底にあるのはそもそも「使う」ことに意識を向けすぎているからだと思います。
まあ、どちらに意識を向けるかは人それぞれの価値観であり、どちらであっても正解です。
ただし、妻帯者であれば先々の未来を勘案して「貯める」に意識を多く向けたほうが良いと思います。