投資をする人はたいてい「お金を増やす」ということを意識していると思います。
それはそれで間違っていないと思いますが、少し視点をズラして「お金を減らさない」という発想を持つことも大切だと思います。
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たとえば、現金で1千万円を持っていると仮定します。
投資を何も考えず、これを毎月10万円ずつ取り崩して使っていけば、1年で120万円ずつ減っていき、8年ちょっともすればすべての現金はなくなってしまいます。
今手元にある現金1千万円は、寿命8年ちょっと・・・ということです。
→ この現金を不動産投資にあてがうと考えるとこうなります。
手数料・税金込みで1千万円で不動産を購入し、それを賃貸にまわすことで毎月10万円の家賃収入を得られたとします。
すると、そこで得られた10万円で毎月の支出10万円を賄うことができます。
入ってくるお金をそっくりそのまま使ってしまうので「お金が増える」ことはありませんが、「お金が減る」こともありません。
そして、8年ちょっと経つと「現金を取り崩して使っていたときには手持ち現金が0円となる」ハズでしたが、投資を行なったおかげで「毎月、安定して10万円が入ってくることに加えて、もしその不動産を売却すれば1千万円に近い金額の臨時収入が入ってくる」ことになります。
多少、机上の空論的な要素が含まれていますが、あながち間違っているとは思えません。
なぜなら、10年前~昨年にかけて私自身がこれと同じことを実践して既に体験済み(実証済み)だからです。
10年前、私は持っていたお金を元に不動産を購入し、昨年までの9年間家賃収入を得ながら物件を保有し・・・そして昨年そのうちの一部の物件を売却しました。
しかも、幸いなことに、売却したときの価格はどれも購入時よりも高く売れましたので、言わば想定以上にお金は減らなかった → お金は結果として増えた!・・・・・・となりました。
ここで学んだのは「お金を増やすことよりもお金を減らさないことを意識しているほうが、将来的には結果に満足できる可能性が高くなる・・・」ということです。
今、再び、そうした意識をもって「お金を減らさない」ように努めているところですが、少しカッコよく言えば「無欲が一番/無欲の勝利」といったところかもしれませんね。