物事にはたいてい「入口と出口」があります。
入ったらやがて出ていくものですし、出ていくとその空いたところにまた入れることができます。
出さないと入れることができないことはよくあるものです。
なぜなら、(その時点での)容量があらかじめ決まっているからです。
冷蔵庫も、戸棚も、物置も、倉庫も、どんどんモノを詰めていくだけで「出す」ことをしないとどこかで限界が生じます。
エレベーターも人や荷物が入りっ放しでは、次の階でもうそれ以上入れなくなります。
次の階(ステージ)に上がったら、いったん中身を出してから次の人・荷物を入れることが必要です。
ビデオやブルーレイディスクも録画をし続けていくとどこかで容量オーバーになります。
ちゃんと録画を消して(=アウトプット)、「空き」を用意しておかないと次の録画(=インプット)ができません。
部屋の空気を喚起しようとしても、窓を一つ開けるだけでは不十分です。
もう一つ窓かドアを開けて、風が入るところと出ていくところをつくってあげないと風は流れません。
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お金にもインプットとアウトプットがあると考えられます。
インプットは「稼ぐこと」です。
アウトプットは「使うこと」です。
お金は、入りと出の流れをキチンと理解して大切にすることが重要です。
ざっくり大きく見れば「稼ぐ」と「使う」ですし、細かく見れば「稼ぐ→貯める→増やす→使う」です。
ビデオデッキで録画というインプットの操作方法だけを覚えても、再生というアウトプットの仕方を覚えなければ意味がないように、お金も「稼ぐ」ことだけを考えてもうまくありません。
「使う」というアウトプットのことを学んで身につけなければお金に苦労します。
「入」と「出」をセットでマスターして初めて「お金の流れ」を身につけることができます。
極端なことを言うと、レンタルDVDを借りてくれば録画方法を知らなくても再生方法を知っていればDVDを観ることができます。
お金も何かの拍子で入ってきて(相続、宝くじ当選、投資の収益など)、稼ぐ方法を知らなくても「使う方法」をキチンとマスターさえしていれば安泰です。
そう考えると、お金の使い方を身につけることがより重要だと言えそうですね。