一般的なサラリーマンが自分の老後資金を心配し始めるのは、もしかすると50代になってから・・・かもしれません。
子どもの教育費用や住宅ローンなどがまだ残っているのはわかるけど、自分の老後のこともそろそろ検討しておかなければいけないな・・・と気づくのは、だいたいそれくらいの年代だと思います。
そして、多くの人は「とりあえず貯金・・・」という選択をしがちです。
「貯金だけ」で老後資金を完全に蓄えることはほぼムリであり、それができるのは相当な高収入を得ている人だけに限られます。
つまり、「貯金だけ」で老後を乗り切るのはあまり現実的ではない、ということです。
もちろん、そうは言ってもそれしか手立てがない人は大勢いるもので、そういう人たちは声を大にしては何も言いませんが、実際は経済的に寂しい老後を過ごしていくと思われます。
50歳を過ぎたサラリーマンが老後資金に5000万円の蓄えを用意しようとしたら、算数上は毎月20万円を貯金しても(年間120万円)21年かかります。
毎月20万円の貯金はかなりハードですし、21年ということは70代になってもまだそれだけの高収入(毎月20万円を貯金にまわせるだけの収入)が継続してもらえることが前提となります。
仮に老後資金を5000万円ではなくて2000万円とし、毎月の貯金額を10万円とすれば、まあ、17年後には2000万円が貯まりますから、何とかなるかもしれません。
でも、それはインフレがまったくないことが大前提の話となります。
いずれにしても、準備は早くスタートすることにこしたことはありません。
まして、50歳を過ぎて「老後資金の必要性」に初めて気づくようでは遅すぎると思います。
現役バリバリのうちに、何らかの手を打って自分の老後の資金手当てを考えておく・・・という意識は大切だと思います。