私たちが収入を得る要素は次の4つに大きく分けられます。
1.就労〈自助努力)
2.資産(自助努力)
3.家族の支援(扶助)
4.社会保障(公的補助)
こうやって、何かを分類して(分けて)考える発想は大切だと思います。
人は成人するまでは親(家族)に扶養され、社会人になったら自分で働いてお金を稼ぎ、その稼いだお金を少しずつ蓄えてたくさん貯まったら資産を買って運用することを選ぶ人もいます。
サラリーマンであれば、定年退職を迎えて現役を退いた後は、公的年金を主な収入源としつつも、現役時代の貯金の取り崩しや、子ども(家族)の援助などで生計を立てていくようになります。
→ これがいわゆる「昭和モデル」だったように思えますし、初期の「平成モデル」もこれを踏襲してきました。
「昭和モデル」の老後の生活においては、「4.社会保障=公的年金」だけでも生活が成り立つケースが多かったわけですが、これは平成の世の半ばからはレアケースになってきたように思えます。
そして、令和の今、もはや、公的年金1本だけで老後の生活を工面することは完全に難しくなっています。
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平成の終盤から令和にかけてそれまでの社会家計モデルが大きく崩れてきたわけで、「収入の4つの要素」のうち一つしか持ちたくても持てない・・・という人が増えてきたように思われます。
つまり、4つのうち3つがない!・・・という人たちです。
ちょっとヤバいかもしれません。
50代までは「1」だけでも何とかなりますが、60代を過ぎ70代に入っていくともう「1」は望めそうにありませんから、「2」や「3」や「4」を含めて複数の「収入の要素」を持つことが大事です。
少なくとも2つ以上の要素を持っていたいところです。
たとえば「2」であれば一つの要素だけでも大丈夫のような気がしますが、それでもリスクヘッジのために「2以外」の要素も併せて持っていたいところです。
自分の「今」の収入源……先を見越して将来的に持っているであろう収入源……それがどんな要素に該当するのかを折に触れチェックしてみると良いと思います。